機能性表示食品が体にもたらす影響やドレッシングなどの嗜好品の選び方について

サプリ6

価値観の多様化や健康への関心の高まりから、食品の安全性にこだわる人が増えています。また、安全なだけではなく、体調を安定させるなど付加価値の要素を持つ食品も注目されています。機能性表示食品は手軽に購入できる安全な食品として高く評価されていますが、特徴を正しく理解するのが上手に選ぶ秘訣と言えるでしょう。

ここでは機能性表示食品の特徴や選び方についてお伝えします。

関連記事:機能性表示食品ゼアキサンチンとは

事業者の責任で消費者庁に届け出られた食品

ひと口に健康食品と言ってもその種類は多く、定義も様々です。日本の法律では健康食品に関する具体的な定義が定められていないため、どのような食品でも健康食品と銘打つことができます。その一方で保健機能食品制度と呼ばれる、国が定めた安全性や有効性に関する基準などを満たしている食品もあります。

保健機能食品は医薬品とは異なり、基本的には年齢や性別、持病の有無などを問わず誰でも摂取することができます。また、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収が穏やかになる」など、断定を避けた表現で効果を謳うのも大きな特徴です。

機能性表示食品は健康への関心が高まった消費者の選択肢を増やす目的で定められた、新しい基準の保健機能食品です。機能性表示食品は事業者の責任において、安全性が確保されている機能性を科学的根拠に基づいて表示した健康食品です。

安全性や機能性の根拠などを示す情報を消費者庁長官に届け出ますが、販売に関しては長官の個別の許可を受けたものではありません。また、届け出られた情報は消費者庁によって公開されますが、その情報を国が審査することもありません。

あくまでも食品を販売する事業者が品質に関する責任を負う形になるので、届け出については健康食品の中でも基準が緩いと言えるでしょう。しかし、基準が緩いと言っても品質が劣るわけではありません。消費者自身が情報を確認する前提で作られた健康食品が機能性表示食品です。

機能性表示食品の記載内容

機能性表示食品には消費者庁に登録された届出番号が記されています。この番号を消費者庁に問い合わせることで、該当する食品の情報を確認することができます。科学的根拠に基づいた機能性も表示されているので選ぶ際の比較に便利です。

他には一日の摂取量の目安や摂取の方法、注意事項などが記されています。注意事項は多くの場合、「多量摂取によって疾病が治癒したり健康が増進するものではありません」「本品は医薬品ではありません」など、具体的な治癒効果は無いことを記しています。

一部の食品には妊婦や未成年者などを対象にしていないと記している物もあります。一日当たりに摂取できる栄養成分の割合や事業者への問い合わせ先も記載されているので確認は必須です。

関連記事:機能性表示食品とは?届出内容などまでとことん解説!

機能性表示食品に関する注意点

機能性表示食品は健康食品の一種ですが、たくさん摂取すればより健康になれるわけではありません。むしろ、過剰摂取は体に大きな負担をかけてしまい、却って体調不良などの不具合に見舞われるおそれがあります。特に疾病のある人が機能性表示食品を食べ過ぎると重大な健康被害に見舞われる可能性は否定できません。

あくまでも健やかな状態を保つために栄養バランスを整えることを目的とした食品なので、体の具合が悪くなってから摂取する物では無いことを把握する必要があります。また、特定の病気を治す効果も無いので薬の代用品として使うこともできません。

含有成分によっては一部の薬剤と同時に摂取すると悪影響をもたらす物があるので併せて注意しなければいけません。

機能性を重視しつつ好みに合わせて選ぶ

ドレッシングなどの嗜好品は使い過ぎてしまうことも珍しくないため、体のことを考えて機能性表示食品から選ぶケースがあります。健康にこだわりを持つのは決して悪いことではありませんが、機能性表示食品であることにこだわり過ぎてしまい、自分の好みを疎かにしてしまうのは良くありません。

食事を楽しめなくなる他、機能性表示食品だからという理由で使い過ぎてしまうおそれもあります。含有成分に由来する機能性を正しく理解すると共に、適度な量に留めることが健やかな状態を保つ秘訣と言えるでしょう。また、自分の好みと合致する風味の食品を選ばなければ長続きしないのも否定できない事実です。

毎日口に入れる物なので、味付けは決して軽視できません。ドレッシングは日持ちがしないので、少量ずつ購入して使い切ったら次の品物を選ぶのが賢い扱い方と言えるでしょう。機能性表示食品に該当するドレッシングは複数のメーカーが販売しているので、自分好みの風味の品物を選ぶことを心がけましょう。

情報のこまめな確認が不可欠

機能性表示食品に関する情報は消費者庁に問い合わせることで確認できます。ホームページで公開されているので閲覧は容易ですが、事業者が含有成分の割合を変更することがあるので定期的な確認が不可欠です。科学的な根拠に基づいた機能性であることを届け出る必要がありますが、機能性の具体的な内容は問われません。

また、含有成分についても安全性以外の明確な基準が無いため、機能性に根拠があって安全であればどのような成分でも使用できます。機能性表示食品は販売の60日前までに届け出を行う必要があるので、機能性や成分を変更した食品が市場に出回るまで60日の猶予があると言えます。

気が付いたら機能性や含有成分が変更されていたという事態を避けるためにも、常に最新の情報を確認する姿勢が消費者に求められます。

機能性表示食品が表示できる効果の例

機能性表示食品は医薬品とは異なるので、特定の疾病が治るなど具体的な効果を記すことはできません。毎日の暮らしの中で体調を健やかに維持する効果があることを示すことは可能ですが、それでも特定の不具合に劇的な効果があるような記載はできないと定められています。

「腸内環境を改善する」「ストレスや疲労感を軽減する」のような抽象的な表現で機能性を示しているので、購入の際は内容を十分に確認することが大切です。「関節の動きをサポートする」など特定の部位に関する表現は可能なので、その点を参考にして比較することは可能です。

機能性を持つ食品を摂りたい人に最適な機能性表示食品

機能性表示食品は健康に関心を抱く消費者に向け、選択肢を増やす目的で定められました。国による審査が無く、事業者の責任で機能性や安全性を示す食品ですが、含有成分を比較することで自分に適した品物を選ぶことができます。

ドレッシングなどの嗜好品は使用頻度が高くなりやすいので、機能性や安全性へのこだわりを持つ人に適していると言えるでしょう。